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機能紹介1:オートメッシュ

GTS Tips 2011.10.11
 このシリーズは、FEM地盤解析ソフトウェア midas GTSの便利な解析機能やマニュアルにはない裏ワザ的な使い方をご紹介するものです。第1回目はFEM解析の悩みの種、メッシュ分割を取り上げました。
 midas GTS ではDXFデータを読み込む機能があります。通常は外形線や土層の区分線を読み込んで、midas GTSでメッシュ分割を行います。しかし、メッシュをすべてCADで描いて、それを読み込む方法も考えられます。CADの得意な方はこの方が作業が早いかもしれません。DXFデータを読み込み、下記のような処理をします。
①「ジオメトリ」→「カーブ」→「交差」を選択して読み込んだデータを分割する。
②「メッシュ」→「オートメッシュ」→「平面領域」を選択してメッシュを作成します。図を全て選択し、メッシュサイズは分割数を1、アドバンスド・オプションから「各サブ領域のメッシュを独立的に登録」のチェックを外し、メッシュを作成します。
③このままでは材料が1種類だけなので、メッシュセットを分割します。モデルウィンドウのメッシュセットを右クリックし、「新規のメッシュセット」を左クリックすると新規メッシュが作成出来ます。
④作成したメッシュセットを右クリックし、「メッシュセット」にマウスのポインターを合わせると「アイテムの追加/除外」というメニューが出るので左クリックします。
⑤追加したい要素を選択して「適用」をクリックします。
⑥材料の数だけこれを行い、材料分けが完成しました。
 midas GTSメッシュ分割は2つの方法があります。一つはここで利用したオートメッシュ、もう一つはマップドメッシュです。同じ分割数で作成した平面および立体モデルの比較を示します。立体ではオートメッシュの場合は三角錐要素(四面体)に分割されます。

         マップドメッシ            オートメッシュ

 オートメッシュは上の平面モデルのように、不規則な分割となることがあります。しかし、下のように複雑に土層が入り組む立体モデルでは、オートメッシュでないとメッシュ作成は不可能と言っても過言でないでしょう。

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