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御茶ノ水~神保町界隈

コラム 2020.02.03


ニコライ堂


夏目漱石の石碑

 『御茶ノ水は大学や専門学校、予備校が集る日本国内最大の学生街として知られ、また、江戸の総鎮守・神田明神、湯島聖堂等を始めとする宗教施設、有名病院等が多数存在。更に、国内最大の書店街・楽器店街・スポーツ店街、多くの食通を惹き付ける老舗名店街等も内包、隣接する』(Wikipediaより抜粋)

 御茶ノ水~神保町界隈は僅か2km2程度の大きさしかありませんが、多くの特色を有する街です。江戸時代は大名・旗本屋敷が立ち並ぶ、高級住宅街(?)でした。明治時代には西洋の法律を学ぶ学校が集中し、またロシア様式のニコライ堂が建てられるなど、文明開化と歩調を合わせた場所となりました。周辺は太平洋戦争中に空襲を受けることなく、130年の歴史を持つ古書店街は当時と変わらず賑わっています。

 そんな歴史あるエリアに、ゆかりが深いのが夏目漱石です。彼は錦華小学校(現・千代田区立お茶の水小学校)の卒業生で、その後もしばらく住み続けました。以前のコラムでもご紹介したように、その小学校に彼の石碑があります。石碑の傍らには、お茶の水小学校の第104回卒業生が建てた説明板があり、「先輩 夏目漱石 略歴」と書かれていました。生徒や卒業生たちにとっては、とても誇らしい石碑なのだろうなと思います。
 代表作「こころ」は、大正2年に古本屋として神保町に創業した岩波書店の創業者岩波茂雄氏が、翌年「出版業を始めたいので出版させてほしい」と、夏目漱石に頼み込み、岩波書店から出版されたとのことです。以降、岩波書店は出版業を始めてゆき、出版社街も形作られて現在に至っています。

 御茶ノ水~神保町界隈、魅力的なスポットがまだまだありそうです。余談ですが「お茶の水女子大学」の最寄り駅は「茗荷谷駅」で、御茶ノ水駅ではありませんのでご注意を。

(てこ)

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