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秋はコオロギの声。 The Beatles は理解していた?

歳時記 2026.10.23

秋に鳴く虫のピークです。付近の草むらでは毎晩コンサートです。

前々回にセミの発声のメカニズムは打楽器と書きましたが、秋の虫は翅を擦り合わせて出る音を翅全体に共鳴させる、バイオリンのような弦楽器です。

イソップの「アリとキリギリス」の絵本で、私が見たものでは挿絵のキリギリスは100%バイオリンを持っています。これは正しいのです。イラストレーターの方が発声の仕組みを知っていたのではないと思いますが、芸術家の感性から来ているのかも。

写真はウマオイですが、キリギリスも似たような姿です。

欧米人は虫の鳴き声は「雑音」として聴く、とよく言われます。ところが、 The Beatles の最後のアルバム Abbey Road を聴いて驚きました。B面はメドレー形式になっていますが、曲の繋ぎにコオロギの鳴き声が出てくるのです。ロックにコオロギの声とは! Paul McCartneyが自宅で作っていたテープの中にあったものと、言われていますが、勝手な仮説を一つ。オノ・ヨーコの影響があったのではないか、というものです。

次期アルバムの検討の際に John Lennon が提案しました「妻から日本文化を学んでいるが、日本人は昆虫の鳴き声や自然の音を大切にしてる。決まった文字数でポエムを作る Haiku という文化があるが、1700年頃セミの鳴き声を詠んだ作品が今でも人気がある。カエルが池に飛び込む音すら題材にしている。今度のアルバムでそんな音を使ってみたら?」それに対して、Paul が「なるほど。俺の持っているテープにコオロギの声があったから使ってみるか。面白いかもね」

コオロギの代表のスズムシ、アオマツムシの写真です。触角が長いので本体は小さくなります。悪しからず。

(K.B)

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