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エピソード#2:現場で実践英語を学ぶ

心是為常楽 2026.09.30

疲れたときは,一息つきましょう.

英語の話を少し(えっ,英語って聞いただけで,疲れちゃう?)

私事ながら,就職後4年目に1年間海外派遣されることに.

生まれてはじめての海外渡航.

学生時代は,周囲を含め,海外旅行などあまり関心もなく(金銭的にもそれほど余裕がなかった事情もあったり),飛行機に初めて乗ったのは,就職の面接試験で東京にお上りした時.

ちなみに,高校3年次に,何故か(ガッチャマンに憧れて?)パイロットを目指して自衛隊の航空学生と航空大学校を受けて,2次試験の身体検査で視力(裸眼1.0以上)が足りず(検査日は曇りで薄暗かったから・・・多分.あるいは,超運動音痴をしっかり見抜かれてしまったか・・・),両方,見事に不合格!

3次試験は飛行操縦実技(水平飛行,右旋回,左旋回,宙返り?)だったが,こいつにはそれはさせられんとなったか・・・. ちなみに,自衛隊試験の身体検査は,身体全て細部に渡りとてもきめ細かく検査・・・,あっ,これ,受けたことある方はご存知かも. 特にドッグファイト?に不可欠な目の検査は超念入りに,あと,食事中に読むにはちょっとな検査?などもあったりで,これはまたの機会に.

さてさて,なんとか無事に就職後.

当時,大尊敬する上司から,

「海外派遣,興味ある? 私は〇〇大学(米国西海岸サンフランシスコにある超有名大学)で1年ちょっと勤務したんだ.」

とさらっと言われ,

「はい,関心あります,いずれは海外で仕事ができるといいかなと思ってます.」

などと優等生的なことを返していたところ,それから,しばらくして,

「決まったよ.アメリカだよ,良かったね.」

と言われ,

「えーっ,そんなつもりじゃ,いや,つもりはあるにはあったけど,・・・いや,でもそんなにすぐじゃなく,・・・.」

でも,結果として独身で早い時期に海外に行けたのは,友達がたくさんできたり,それはそれでとても良かった(当時の博士課程の学生が,米国やインドなど海外のあちこちの著名大学で活躍されることになったりで).

派遣先は,ロサンゼルス・ダウンタウンにある,□□□大学(英文字3文字でよく知られてる). ちなみに,スターウォーズのジョージ・ルーカス監督が卒業生の一人で,キャンパスには名前の付いたビルも.

とても残念ながらもう亡くなられましたが,構造物のダイナミクスを専門とする先生が私の直の上司.

カルテック(Caltech:ここはノーベル賞受賞者も多い超有名理系大学で,キャンパスはロサンゼルスのちょっと北のパサデナというとても閑静なところにあって)で,「地震工学の父」と呼ばれ,応答スペクトルを初めて作られた,かのハウスナー先生のもとで,ゴールデンゲート橋の振動実験や動特性評価なども担当された先生.

成田を出発し,飛行機は朝LAX(ロサンゼルス国際空港)に着いたのだが,まず第一印象,これがカリフォルニアかぁ,まぶし過ぎる・・・.

大都市ロサンゼルスで,さすがに一人で不安に思いながらも,まずは初日の晩飯どうしようかな,とモーテルの近くをうろついたら,見慣れたマーク見つけた.

マックだ!

あってよかった,まさに,砂漠のオアシス.

早速,行列にならんで.

きた,私の順番だ.

並んでいる最中に頭の中で何度も何度も英語の発音を練習した,「ビッグマック!」と言おうとした瞬間に,

いきなり,お店の方から,

「フォヒアオトゥゴ.」

と言われた.そう聞こえた.

何言ってるんだ,いらっしゃいませか,たしか,「May I help you?」のはずだ,と面食らったが,とりあえず何度も練習した,

「ワン,ビッグマック!」

大きな声でしっかり言えた,発音も間違いないはずだ.

それを軽く無視され,また,

「フォヒアオトゥゴ.」

ええい,ビッグマックと言っているではないか,何を言ってるんだ,やっぱり発音悪かったかな,そうだ,プリーズくらいつけよう.

「ワン,ビッグマック,プッ,プリーズ.」 (まずい,咬んでしまった.)

お店の方が,やっと,どうもこいつは英語ができないらしいと覚ってくれたのか(カリフォルニアは,アジア系,中南米系と人種雑多感がかなり高くて,英語を話せないのもそれほどめずらしくはなかったような),ゆっくりと,

「フォー・・ヒアァ・・オ・・トゥゴー.」

うーーん,ゆっくりいわれても意味わかんない,ビッグマックはない,売り切れと言っているのかなぁ,そういっているようには聞こえないけどなぁ・・・.

でも売り切れだとしたらしかたないよな,次の好物言ってみるか,

「ワン,フィレオ・フィシュ!」

「・・・」

(だめだ,怪訝そうな不思議って目をしている,通じてない・・・.)

明後日の方向ですれ違う会話のやりとりを何度か繰り返し,先方もほとほとあきれたのか(でも,後ろに並ぶ行列の「早くしろよ」的な冷たい視線を気にしながら,ビッグマックにありつくのに必死だった),

マックのプラスティック盆と紙袋の2つを見せて・・・・.

さて,

「フォヒアオトゥゴ」

英語聞かれたことあります?

そうなんです.

「For here or to go?」

冷静に考えたら,日本のマックでも最初聞かれますよね.

「店内でお召し上がりですか? それともお持ち帰りですか?」

慣れない初めての地での緊張の中,時差ぼけの頭の中はビッグマックで一杯だったので,そこまで気がまわらず.

「to go」は,非常に簡単な単語だが,この使い方,生まれて初めて聞いたのがこの時.

その後アパートを決めるまで,そのマックに毎日朝晩出かけ,

「フォヒア,プリーズ」

などと軽く返すことが1週間ほど続き,朝マックメニューを含めて,マックでの英語オーダーはパーフェクトだ,大丈夫だ,と自信もついた.

が,ケチャップ通じない事件も.

フライドポテトにはと,

「ケチャップ,プリーズ!」

と,頼んでも,全く通じず.

トマト(でも,発音,トマトじゃなくて,トメートのような)とか,レッドとか,チューブを絞るまねをしたり(でもアメリカは瓶だった),

「Oh, キャッチアップ!」

と言われた.

「キャッチアップ?」

そう聞こえた.

アクセントや発音は,大げさぎみがいいようで.

さらに,はじめての海外渡航だったので,ガイドブックを暗記するほどに読んだ.機内食については,「チキンorビーフ」って希望を聞かれるはずだ,と頭の中で何度も反復し,「さあきた,聞いてよ,ビーフって言うぞ!」と思ったら,問答無用でチキンをテーブルにポンと置かれたりも.

なんと言えばいいんだ,このパターン,・・・と頭を抱えたことも.後でガイドブックを読み直してみたら,いずれかなくなってしまった場合には,残った方になってしまう場合もあるので・・・って(しっかり読めてなかった).

さてさて,このような恥ずかしいやりとりを数えきれないほど多々多々経験しながらも,英語,少しづつ慣れていった感じでした.

Consistency is key!

今では,文法・発音の間違いもなんのそのと,英語での必要な意思疎通,さらには論文執筆などまで,なんとかなっちゃったりするもの・・・でした.

おまけです.英文作成でその使い方が悩ましい1つとして,

「the」

があるかと.

いつのまにか,文章内の単語全てに「the」が付いて,だらけになっちゃったりなども.

さて,関連して感動したこと.

Social Network(2010年)という映画,見られました?

Facebookへの最大の貢献の1つだった,というシーンのセリフがあって.

当初は,社名を「The Facebook」としていたところ,あるメンバーから,

「"Drop the "The."  Just "Facebook."  It's cleaner."」

「Drop the the.」(ドロップ,ザ,ザ)って,なんだか発音しにくい...

でも,そのシーンをみて,思わず,「(そのザ,なくせよ)・・・なんてかっこいいんだ!」としびれてしまった.

ちなみに,Fecebookのザッカーバーグ氏に対して,そのかっこいいせりふを言ったとされている実在のモデルは,Facebookの初代CEOのショーン・パーカー氏という設定だそうだが,同氏は,「この映画は,完全なるフィクション作品,自分がこの映画のようにクールだったらよかったのに.」と語ったらしいとのこと(シネマトゥデイ).

「Facebook」 or 「The Facebook」,どちらがよいか・・・,やはり社名としては前者かなと.

でも,英語表現での「the」・・・いまだにたくさん付いちゃってます.

(by 閑雲野鶴)

(次号に続く.)

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