観測定点の森がピンチ!
歳時記 2022.09.27観測定点の森がピンチを迎えています。上の写真は森の全景ですが、中央部の茶色の木が目を引きます。これは紅葉ではありません。枯れているのです。
枯れている木はコナラです。点検したところ、深刻な実態が見えてきました。ちょっと探しただけで40本ほど「感染」が見つかったのです。上の写真の枯れた木を見上げるとこんな状態です。
被害を引き起こしている犯人はカシノナガキクイムシという体長4.5mm~5mmの小さな虫なのです。管理者である自治体と対応を検討していますが、一度感染すると伐採しか手がありません。感染しているかどうかはすぐ発見できます。木の幹に小さな穴が開いており、木くずがあれば(赤丸)感染の証拠です。
映画「となりのトトロ」の舞台となった狭山丘陵の「トトロの森」でも同じ犯人による被害が発生しており、新聞やテレビで大きく報道されました。感染するのは老木のみであり、考えようによって森が生まれ変わろうとしている自然のサイクルとも取れるのですが、樹木と人間とは寿命がが違うので・・・
(K.B)