小林一茶もビックリ!?ハンノキの花
歳時記 2021.04.01野山はいつもと同じように春になりました。桜の開花は例年より早いようです。
植物には風を媒介して受粉する風媒花と昆虫を利用する虫媒花があります。風媒花は昆虫にアピールの必要がないので地味な姿をしていますが、その代表がハンノキの花です。全く花に見えないですが、枝に垂れ下がっている茶色のものが花(正確には雄花)です。
「ハンノキの それでも花の つもりかな」という俳句があります。作者は誰であろう、かの小林一茶です。梅沢富美男さんではありません。バカにしているような表現ですが、痩せガエルを応援する一茶ですから、こんな花もあるのかという驚きの句と私は解釈しています。 また、この句は「〇〇の それでも××の つもりかな」とパロディに使えます。
この時期もう一つ寒いうちから春を知らせる花があります。前にもご紹介しましたが、アミガサユリという種です。花の内側の網目模様が名前の由来です。一番下の写真で背景の紫色がコントラストになっていますが、この紫色はショカッサイという花です。
(K.B)