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絶滅危機から黒いギャング!

歳時記 2020.11.26

冬場は鳥が多くなりますが、今シーズン1号はこのカワウ(写真上)。以前にもご紹介しましたが、アップの撮影ができましたので早速掲載です。

潜水が得意で持続時間は1分以上です。中央の写真、赤丸のように、嘴の先っぽがカギ状に曲がり、とらえた魚を挟んで逃がしません。また、水鳥のくせに羽の油分が少なく、日当たりの良い場所で羽を乾かします(写真下)。尚、長良川などの鵜飼で使われているのは別種のウミウでこれではありません。

カワウも高度成長期には絶滅の危機がありました。保護の結果回復してきたのですが、逆に1990年以降増えすぎて、今大問題となっています。アユが大好物で、放流したアユを持ち前の潜水時間とカギの嘴を駆使して根こそぎ食べてしまうので、漁業関係者が付けた異名は「黒いギャング」。全国的な被害額は100億円以上とか。対策を講じても文字通り「鵜の目、鷹の目」で観察して、欠陥を見抜いてしまうようです。それを踏まえて写真を見直すと悪役面に見えてきます。自然保護も難しいですね。

(K.B)

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