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「タデ食う虫」のタデはこれ

歳時記 2020.10.30

上はヤナギタデという植物です。花は全く見栄えしませんが(失礼!)、「タデ食う虫も好き好き」という諺のタデ(漢字は蓼)はこのヤナギタデのことなのです。そして「タデ食う虫」も実在します。ハムシと呼ばれる体調4㎜程度の小さな甲虫が、幼虫時だけでなく成虫もヤナギタデを食べます。つまり、彼らは一生ヤナギタデを食べて生きていくのです。

実は我々人間も刺身のツマとしてタデを食べています。写真を見ると「あれか」とわかると思います(写真中)。辛さがツマとして絶妙で私は好物です。これは本葉が出る前に双葉のうちに収穫するそうです。

造化の神の御業は絶妙で、昆虫の食草は一部の植物に偏らないように作っていますので、「タデ食う」種が変わり者ではないのです。辛いから不人気と人間が勝手に判断しただけで、ゲテモノ扱いしたのはタデに失礼ですね。英語に There is no accounting for tastes という同じ意味の諺がありますが、この表現なら良いですが。

ついでにもう一つ、タデの仲間をご紹介します。下は「イヌタデ」と言います。里山の植物の代表です。通称「あかまんま」と言って、女の子がままごと遊びの際に、赤飯として利用していました、といってわかる方はどの程度の年齢からでしょうか。

(K.B)

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