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AIとの共存について(その1)

コラム 2019.03.28

 以前のコラム「人工知能(AI)」で、「Civil EngineerがAIに取って代わられる確率は極めて低いでしょう」という話がありました。土木分野に限らずAIは私たちの生活に密接に関わってきそうですので、今後気が付いたことなどあればその都度コラムを書こうと思い、今回はまずその始めとして上記タイトルにしました。

 AI関連のコラムを連載していこうと思い立ったきっかけは、「将来、AIと共存できる人とそうでない人の格差が非常に大きくなるだろう」という、最近のAIに関わるネットの記事や人工知能学会第17代会長就任の挨拶文を見たことにあります。以前はAIがロボットとタッグを組んで進化したときに困るのではないか、未だ時期尚早ではないかなどと漠然と考えていました。しかし、AIと共存についてのこのようなコメントを見て、この際一歩前に出てAIに近づこうと思いました。

 将来、AIはIoTやビッグデータを従えてロボットとタッグを組んでいくでしょう。AIと共存できるとは、そのときどきのAI技術の状況を把握し、どこまで信頼して良いか、逆にどこはフォローが必要か、また暴走の可能性をどこでストップするかなどを見定めて行動できることかなと思います。ただ、これは専門家でない私の今のところの考えでして、スキルのある人はもっと別の考えや具体的方針をお持ちで既にいろいろと行動されていることでしょう。

 信頼して良いと判断できたときはAI Robotに任せておけばよく、フォローが必要だと感じたときには直ちに対処できる専門家を呼び、またシャットダウンが必要と感じたときは勇気をもってそれを実施します。来る将来、これだけでもきっちりできれば日常生活はだいぶ快適になると思いますし、また仕事においてもある程度利便性を享受できるのではないかと思います。そのためには、AIの最先端がどういう状況か、自分の仕事の分野ではどういう風に利用されているか、他分野ではどういった感じになっているか等について常時アンテナを張り、情報収集・分析を行うことが必要と思います。
(証)

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