セミはなぜ鳴く。ファーブルは大砲で実験。
歳時記 2026.08.26観測定点の森では10月までセミが「公演中」です。 セミは5cm足らずの体長で大声ですが、腹部が精巧な拡声器になっているそうです。発声のメカニズムは楽器で言えば「打楽器」で、音は断続的になりそうですが発声に使う筋肉の振動数が異常に高く連続的な音になります。 昼はアブラゼミとミンミンゼミ、ツクツクボウシの「三重奏」です。写真は上からアブラゼミ、ミンミンゼミです。
お薦めは「夜と朝の間」です。この時間帯はヒグラシしか鳴かないのですが、「暮れなずむ」ならぬ「明けなずむ」森で多数のヒグラシが「カナカナカナ」という輪唱を聴かせてくれます。これが正に蝉時雨、名曲のフィナーレのようで痺れます。早起きして暗いうちに森に行かなければなりませんが、よくぞ昆虫マニアとなったと思える至福の時間を過ごせます。暗いですがヒグラシの写真です。
セミが鳴くのはオスだけで、メスを呼ぶためと言われています。 昆虫記で有名なファーブルはこれに疑問を持ち、セミが合唱中の広場で大砲を撃ったそうです。それでもセミは驚いた様子がなかったので、セミは音が聞こえておらず、メスを呼ぶために鳴くのではないと判断しました。しかし、現在の研究では人間には聞こえない波長の音を聞いており、メスを呼ぶために鳴くとされています。
(K.B)