夏は来ぬ
歳時記 2019.05.306月です。初夏の花のご紹介です。気付いてみればこの時期、白い花が多いようです。
最初は「ウノハナ」。「夏は来ぬ」という唱歌に出てくるのが、この花なのです。正式な種名は「ウツギ」と言いますが、この歌のおかげで、「ウノハナ」の方が有名になってしまいました。
実はこの花、匂いはありません。古文にある「におう」という表現は香ではなく、花などの美しさを表現するもので、「ウツギが美しく咲き乱れる垣根」というのがあの歌詞の意味なのです。
余談ですがシクラメンも「かほり」はないのですが、あの曲名は何を表しているのでしょうか?小椋佳さんに聞いてみたいです。
チョウが写っていますが、ヒメウラナミジャノメという種類です。
真ん中は「フタリシズカ」です。名前のように、ひっそりと咲いていますが、マニアには人気のある花です。
最後は「エゴノキ」。花や実に水を付けて揉むと泡が出てきます。昔はこの若い実を石鹸として利用していたそうです。幹の方は粘り気があるので、将棋の駒の素材としています。
(K.B)