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学名は「Geisha」。しかし眼は「偽」です。

歳時記 2025.06.24

アオバハゴロモという昆虫です。体長は翅を含めると1㎝程度。観測定点ではたくさんいます。

漢字は「青翅羽衣」で、伝説の主人公のようです。更に学名は「Geisha distinctissima」。ゲイシャなのです。
正に美の極のような名前を貰っていますが、生態は問題児で植物の茎や枝葉から樹液を吸う害虫なのです。

この白い怪獣のようなのは幼虫時の姿です。翅は持っていませんが、触れるとバッタのようにピョンと跳ぶのが面白く、少年時代はこれで遊びました。

成虫は名前に恥じない美しい姿です。ライトグリーンと言う色でしょうか。幼虫同様跳ねることもできますが、翅で飛ぶこともできます。

幼虫が分かりやすいですが、眼の中に人間の黒目のようなものがあります。しかし、これは人間の黒目とは異なり「偽瞳孔」と呼ばれるものです。

トンボやカマキリが有名ですが、多くの昆虫の眼は個眼が集まった複眼という構造になっています。
偽瞳孔は、複眼と人間の位置関係によって、特定の角度から見たときにのみ現れる現象で、複眼を構成する個眼の奥にある黒い部分が、光を吸収して反射しないため、黒く見えるのです。正面から見ると寄り目のように見える場合もあって楽しめます。

(K.B)

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