写真は有名な「モズのはやにえ(早贄あるいは速贄)」です。はりつけの刑の犠牲者はトカゲ（カナヘビ)。
早贄の獲物は何でも良いようで、カエル、ネズミ、ムカデ、カブトムシ、バッタなど。小さい蛇までも犠牲になりますが、観測定点では写真のトカゲが多いようです。

何故早贄を作るか、長年諸説あって決定打は無かったのですが、最近オスがメス獲得のために重要な鳴き声の質を高めるための、栄養食としているという見解がでました。
だとすると早贄作成が下手なオスはモテないのか、と考えるとある疑問が。早贄は野外で完全オープンのため、他人(鳥)が作ったものをこっそり食べてしまうのも可能な筈。他人は手を出せない暗黙の了解があるのか、自然界にあるなわばりが効いているのか？分かりません。

モズはこんな顔で全長は20cm程度。つぶらな瞳でペットにしたくなるような可愛い姿。はりつけの刑執行人には見えないですが、自然はそういうもののようです。