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神保町巡礼(其の三十七)さぼうる

コラム 2020.03.03

 ホームページのリニューアルにともない 「神保町巡礼」はこれで最後になりました。これまでおつき合いいただき感謝いたします。最後を飾るにふさわしい店ってどこだろう?少し悩みましたがやっぱりここかな、ということで「さぼうる」です。

 あらためて説明することもないくらいの有名店ですね。神保町に少しでも縁がある方、古本好きや岩波ホールの常連さんたちには思い出深い場所でしょう。開店が1955年なので今年がちょうど65周年。レンガの内壁の落書き、古びた小さなテーブルと幾つものランプの灯り。賑やかなような静かなような、この独特の空気から長い長い月日の重なりを感じます。  何年か前、中学2年生だった甥っ子が神保町デビューをしたいというので、こちらに案内しました。坊主頭でピザトーストとクリームソーダを美味しそうに食べていると、店主の鈴木さんからクッキーのプレゼントが。照れながらも嬉しそうな甥っ子と、孫を見るような温かい鈴木さんの眼差し。忘れられない神保町の思い出です。

 

 世はウイルス一色、外食も憚られるかのようですが、楽しみも忘れずに過ごしたいものです。ランチ時に珍しく空席の目立つさぼうるで、甘い生イチゴジュースをいただきながらそんなことを考えました。神保町巡礼はこれで終わりますが、来月からは新たな執筆陣も加わりコラムの引き出しも増える予定です。お楽しみに。(淑)

★開店60周年の記事(歴代スタッフの写真が素敵)

★13年前の記事(ちょっといい話)

 

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