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アカボシゴマダラ

歳時記 2019.06.27

アカボシゴマダラというチョウです。
上が春型、下が夏型で季節によりかなり姿が変化します。数も多く、観測定点の森では4月から11月まで我が物顔で飛翔しています。

なかなかの美形、マニアにとっては嬉しい筈なのですが、実はこれ問題のチョウ。環境省の定める、「生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすおそれがある」特定外来生物なのです。

本来は中国大陸にいた種なのですが、1995年あたりから日本で見かけるようになりました。ミステリーなのは侵入ルートが不明。いたずらで放たれたものが繁殖してしまったという説が有力です。

その後着々と棲息域を拡大、富士山頂でも目撃されているようです。我国の固有種と幼虫の時同じ木の葉を食べるので、固有種を絶滅に追いやったり、あるいは混血種ができてしまう危険があると研究者は危惧しています。

(K.B)

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