30年前の捕獲は四国、今は関東で
歳時記 2025.11.27晩秋でも元気なチョウのご紹介です。 最初はクロコノマチョウという種です。この数年、出逢いを待ち望んでいたチョウなのです。 この欄で何回も温暖化により北上する昆虫の話を書いていますが、これもその一つ。ただ、10年以上前から北上の情報は聞いていたのですが観測定点で目撃することができずイライラしていました。一見枯葉のようで見栄えしませんが、やっと姿を見ることができた興奮が冷めないので報告させていただきます。
翅を開くとこんな模様。私の標本のものです。
これは1995年に愛媛県で採集しています。愛媛大学で開かれた土木学会全国大会の際に発表の合間に道後温泉に出かけて捕獲しました(正確にはチョウ探しの合間に発表?)。南方の希少種の捕獲に満足しましたが、30年後このチョウがさいたま市に生息するようになるとは想像もできませんでした。
その他の秋でも元気なチョウです。定番ですがヤマトシジミとキチョウ。12月でも活動しています。
(K.B)